そわそわの活動報告をお読みいただきありがとうございます😊
先日の台風予報、そして連日のゲリラ豪雨で、聞きたくない災害の足音を身近に感じている方も多いのではないでしょうか。
週明けにはまた新たな台風が日本を直撃しそうとの予報で、牛久市は一部地域が沼に接しているため大丈夫かな・・と心配になります。
そのような中、先日行なった大人食堂では、災害時に役立つ家庭用発電機の実演を行いました。
実演の写真や動画を撮り忘れたので背面しか見えませんが💦
テーブルの上にある、かき氷機と繋がっている黒っぽい機械が家庭用発電機です。
周囲のケースなどと比べて、大きさなどお分かりになるかと思います。
これは「エネポ」というカセットボンベで発電ができるタイプの発電機です。
私たちソワンアンドソワレは、2020年にこの家庭用発電機が人工呼吸器などを使用しているご家庭の備えとして広まるよう、牛久市に補助金の請願を行い、購入への補助を認めていただいた経緯があります。
そのため、これまでも折を見てこの発電機を動かしたり、医療的ケアのあるご家庭に発信するなどしてその備えの必要性を訴えかけてきました。
例えば台風や地震で停電が起こることはよくあります。
冷蔵庫のものがダメになる〜!夏場は暑くてエアコンが・・!など、時には命に関わる問題に頭を悩ませますよね。
しかし、医療的ケアがあり、人工呼吸器など命に直結する、電源が必要な家庭用医療機器を使っているご家庭はもっと深刻です。
非常用バッテリーは支給してもらっていますが、それは数時間を持たせるもの。
もし、そのバッテリーを使い切ってしまったら・・・
最悪の状況を予想して、心臓をバクバクさせながら一夜を過ごすことも稀ではありません。
そんな時に、この家庭用発電機を備えておくことで、より安心して災害を乗り越えることができるようになるのです。
しかし、まだまだこの家庭用発電機は一般的ではありません。
当の牛久市でも、請願後に最初の利用者となった中島宅以外で、購入補助を申請したご家庭はないとのこと。
これは、牛久市で暮らす障がい児家庭が災害に備える上で、非常に深刻な事態だと思います。
なぜなら、停電時に避難所に行ったとしても、個人に電源を貸してもらえないからです。
私たちは娘と暮らしている時、避難について福祉課に相談したことがありました。
当然、避難所では電源を貸してもらえると思い込んでいた私は
「何人くらいまでなら医療用に電源を貸してもらえるのですか?」
と聞きました。すると当時の職員さんは、
「貸し出せる電源は・・ないんです。」
と耳を疑う回答をされたのです。
驚いた私は、「じゃあ近隣の避難所でなく福祉避難所まで行くしかないんですか?」と聞くと、「福祉避難所も同じ」だと。
愕然としました。
え、それじゃ、どうすれば・・とうろたえていると、かかりつけの病院に相談してくれというので娘が通っていた大きな病院に連絡しました。
娘のように肢体不自由や神経疾患があると、市内の病院はみてくれないため、普段から片道40分以上かかるこの病院に通っていました。
ですから、災害が予想されるときは、道路状況などを考えると事前に避難入院させていただくほかありません。
ところが、病院の回答は「事前避難は受け入れが難しい。ここ数年で同じような状況のお子さんが大きく増え、全てのお子さんを受け入れるベッド数がないため災害が起きてから、または入院が必要な状況でないと受け入れられない」というものでした。
目の前が真っ暗になる、とはこのことかと思いました。
災害が起きて、停電が十時間も続いたら。
私たちの子どもは、簡単に命を落としてしまう現実を知ったのです。
夫はこの事実を重く受け止め、発電機の普及と、災害時の電源確保に各方面へ連絡を撮りました。
しかし、これまでに有力な手立ては、自分で発電機を備えておく以外にありませんでした。
今回、先週の台風が心配される中、牛久市で事前避難所が開設されたことをきっかけに、私たちはまた動きました。
直前になっての対応ではできることは限られていましたが、市が所有する電気自動車の利用を思いつき、持ちかけてみたのです。
その結果、市長より「緊急時に電気自動車の利用と派遣を許可したいと思うから、そわそわさんに必要な方からの訴えがあったら連絡してほしい」と力強い言葉をいただくことができました。
(災害時、医療用電源を必要とする緊急の連絡はそわそわを通して行なってください。)
ただ、これはあくまで緊急処置です。
普段から、自分で備えておかなければなりません。
幸い、牛久市は補助をいただけるので、10万以上する家庭用発電機を1割負担で購入できます。
ぜひ、いざというとき周りに頼るだけでなく、自分で命を繋ぎましょう。
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